ノコギリクワガタの採集と飼育と産卵のコツを伝授!一番かっこいいのは本土ノコ!

ノコギリクワガタの飼育と採集について紹介!

ノコギリクワガタは、コクワガタと並んで、最も身近なクワガタの一つです。
ノコギリの生息数はかなり多く、カブトムシがいるような環境なら、ほぼ確実に捕まえることができます。
飼育もとても簡単で、小学生でも簡単に産卵させることができるほどです。

しかし、ノコギリクワガタはクセがあるため、あるちょっとしたコツを抑えないと、累代飼育することは難しいです。
ここでは、身近な存在であるノコギリクワガタについて、飼育法や採集法をつづっていきたいと思います。

ノコギリクワガタの採集

ノコギリクワガタは、全国各地、いたるところに存在しています。ノコギリクワガタは、新宿御苑や戸山公園など、東京のど真ん中の林にも多数生き残っており、かなり生命力が強いです。また、ノコギリクワガタは夜行性だとされますが、日が当たらない場所なら昼間でも結構顔を出していることが多いです。

そのため、少しこんもりと生い茂った雑木林に行けば、ほぼ確実に捕獲することができます。また、ノコギリクワガタは明かりにも集まってくる習性があるため、ライトトラップでも簡単に捕まえることができます。

自分でトラップを仕掛けなくても、森の近くの自販機や、公共施設の明かりなどに集まってきます。そのため、それらの場所を見回るだけで、何匹も捕まえることもできるのです。

ノコギリクワガタは個体数は多いですが、大型の個体は意外と少ないです。65ミリあれば御の字と言われており、70ミリを超えるサイズはめったに採れることはありません。

ノコギリクワガタの飼育

ノコギリクワガタの飼育は、とても簡単です。成虫の飼育で特に気をつけることはありません。当たり前ですが、成虫を多頭飼育するとすぐに殺し合いを始めるので注意しましょう。

ペアリング

野生の個体は交尾済みのことが多いので、ペアリングする必要はありません。しかし、ブリード物の場合はペアリングさせる必要があります。

小さな容器に、オスとメスを一緒に入れておき、一週間も同居させれば交尾は完了します。しかし、プリンカップなど、ケースがあまりにも狭すぎる場合、メスを殺してしまう可能性が高くなります。ですから、ミニサイズのプラケースを使い、隠れ場所となる餌皿を入れるなど、工夫をしましょう。

ノコギリクワガタの場合、ミヤマほどはメス殺しの頻度は低いですが、大型のオスはかなり狂暴なので注意が必要です。

産卵セット

ノコギリクワガタは、朽木にも産卵しますが、基本的にはマットを好みます。特に発酵が進んだこげ茶から黒い色のマットが良いとされています。

ホームセンターで売っているカブト用のマット(腐葉土が含まれていないもの)でも十分に産卵しますが、やはり確実に産ませたいなら専門店で購入することをおすすめします。

特に、フォーテックが販売している「ヒラタ・ノコ一番」は品質も高く、ほぼ確実に産卵させることができるためおすすめです。ただ、値段は一袋千円前後とかなり高いので、コストを重視する場合は月夜野きのこ園のきのこマットを使うとよいでしょう。

とはいえ、ノコギリの産卵は非常にたやすいため、発酵が進んでさえいれば、どんなマットにも産卵するだろうと思われます。ですから、バンブーインセクトやドルクスオーナーズショップなどの格安店で適当に購入したマットでもかなり多くの産卵を期待できます。

産卵セットの組み方についてですが、まず、容器の底3センチぐらいに、マットを固く詰めます。その後、3センチごとに同じ作業をくり返していき、半分程度まで固く詰めます。あとは交尾済みのメスとゼリーを放り込んでおけば完成です。

水分量はやや多めがよいですが、あまり多すぎると産まないので加減しましょう。マットを握って団子ができるぐらいがちょうどいいですが、ほとんどのマットは加水済みのため、初心者は水を加えずに使った方がいいかもしれません。

ちなみに産卵セットの容器はどのようなものを用いても構いません。ちなみに私は800CCのブロー容器(プラスチック製の瓶)にメスを投入し、で10個以上産卵させたことがあります。

ノコギリクワガタの幼虫飼育

ノコギリクワガタの幼虫も、産卵セットに用いたような、発酵が進んだマットを好みます。菌糸ビンでも育ちますが、コストがかかるため、マットで育てている人が大半のようです。

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幼虫はとても丈夫ですし、個別で飼育するのが面倒だと感じたら、大きなケースで集団飼育してもかまいません。ただ、集団で飼育した場合、個別飼育した時に比べてサイズが小さくなるようです。

水牛のように、立派なアゴを持ったオスを育てたいのであれば、個別に飼育することをおすすめします。

ノコギリは大体オオクワガタと同じような成長スピードで、飼育下であれば、常温でも一年以内に成虫になります。しかし、重要なのはここからです。

ノコギリクワガタの休眠期間

ノコギリクワガタは丈夫で繁殖も簡単で、幼虫の成長も意外と早いため、非常に飼いやすいです。しかし、一つだけ大きな欠点があります。それが休眠期間が異常に長いことです。

ノコギリクワガタは、野生では夏の終わりごろに羽化し、そのまま蛹室で一年近く休眠していることが知られています。

もちろん、飼育下でも休眠期間は発生するため、羽化しても最低でも半年以上は蛹室の中に閉じこもっています。この際、注意しなければならないことは、絶対に蛹室から休眠中のノコギリクワガタを出してはいけないという事です。

オオクワガタなどの種類では、休眠中に取り出しても交尾しないだけでなんともありませんが、ノコギリクワガタは違います。休眠中に取り出してしまうと、弱ってしまい、符節が取れたり死んでしまう個体も出てきます。

また、休眠期間が十分でないメスを取り出すと、交尾せずに無精卵ばかり産むため、産卵させることができなくなります。そのため、ノコギリクワガタが羽化しても、自分で蛹室から出てくるのを待つか、来年の春が終わるのをひたすら待ちましょう。

ここで焦っては、今までの努力が水の泡になってしまいます。ですから、ノコギリの飼育で一番必要とされるのは間違いなく忍耐力なのです。

ノコギリクワガタは飼いやすいですし、かっこいいことから人気も高いです。ですが、ノコギリのブリード個体はほとんど販売されていません。これは、先述の通り、羽化してから活動開始まで2年近くかかることと、休眠期間中に取り出すと死んでしまうからだと思います。

なにより、羽化しても一年近く取り出せないということは、オオクワガタのように大量生産できないということです。

このため、ノコギリクワガタを飼育するためには、ワイルド個体を購入するか、捕獲してくるしかない状況なのです。

ただ、春先から梅雨にかけて羽化する個体の中には、全く休眠しないものもいるそうです。しかし、基本的には休眠する虫だと考えていいでしょう。

離島産ノコギリの飼育について

ノコギリクワガタは、南西諸島を中心に、様々な亜種が生息しています。特に、トカラノコギリは色が鮮やかな赤色でとても綺麗なのが特徴です。これらのノコギリの亜種は一昔前は大量にワイルド個体が販売されていたのですが、最近採集禁止になるなど規制がかかってしまったため、入手困難となってしまっています。

これらの亜種でも基本的な飼育方法は本土ノコギリと同じです。ただ、休眠期間が長いのも同じであるため、ひたすら忍耐力が試されます。そのため、トカラノコギリなどは人気が極めて高いのにも関わらず、現在ほとんど流通していないのが懸念される点ですね。

ノコギリクワガタは日本一かっこいいクワガタ

私は、日本のクワガタの中で、ノコギリクワガタが一番かっこいいクワガタだと思います。
世界規模で見た場合、タランドゥスなどがいるので一番は厳しいですが、それでもノコギリクワガタ属で見ると一番だと思います。

ギラファやハスタートよりも、日本産のフォルムが最も洗練されており、一番クワガタらしい形であると思います。

しかし、先述の通り、ノコギリクワガタには長い休眠期間があるため、私をはじめとする多くのブリーダーが飼育していません。これだけ格好よく人気がある虫なのにとても残念です。

誰かが品種改良に成功し、休眠期間がないノコギリを作ってくれるまで気長に待ちたいと思っています。

作者:青梅コウ

このブログの監修者

木林 充尚

1980年静岡県生まれ。浜松医科大学卒業後、美容整形外科を中心に、様々な医療現場を渡り歩く。医師時代に培った経験を活かし、医療脱毛、育毛、ダイエット、スキンケアなどの記事監修を手掛ける。現日本医療脱毛安全医科学会理事、発毛先端医療研究会副会長、日本肥満健康医学会名誉会員など。様々な分野で日々研鑽を欠かさない姿は医師の鑑そのものである。



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