その居眠り、病気かもしれない?!授業中や会議中の強烈な睡魔の正体とは?

夜はちゃんと寝てるのに、仕事中に眠気が襲ってくることありますよね?お昼を食べた後なんて、うとうと気持ちいい感じの眠気がきます。でもトイレに行ったり、背伸びしたり、ガムをかんだりしていれば睡魔には何とか勝てています。

学生時代は期末テストの理科のテスト中に爆睡してしまい名前もかけずに見事赤点!先生起こしてよ~。。。

テスト前になると一夜漬けで勉強していたので寝不足もあり、窓際の席でポカポカで、そしてテスト中なので教室も静かで、居眠りにはもってこいの環境が出来ていました。

皆さんもこんな経験したことありますよね?

あ、テスト中の居眠りではなくても、授業中や会議中などなど。

でも中には睡眠不足の時に感じる眠気とは違い、異常なまでの眠気が発生する過眠症という睡眠障害があります。

普段の活動(日中)に強い睡魔に襲われてしまうため、仕事のミス、運転事故などにつながる可能性が否定できないのです。よって不眠症よりも危険な睡眠障害と考えられています。

~過眠症とは~

本来なら過眠症と聞くと、寝すぎということで夜の睡眠時間が長い人のことをいうのかな?と思ってしまいがちですが、そうではなくその症状は日中に起こります。

過眠症には3つのタイプがあり、有名なのがナルコレプシーです。そして特発性過眠症と反復性過眠症です。

~ナルコレプシー~

昔は「居眠り病」と呼ばれていたそうです。様々な特徴があるのですが、一番は突然の強烈な睡魔に襲われ、どんな状況にいても眠ってしまうことです。

1回の眠りの時間は短くて10~20分ほどです。時と場所に関係なく居眠りを何回も繰り返します。入試のときや面接の途中など、緊張を伴う場所ですら眠りに落ちてしまいます。

いったん眠りについてしまえば短時間で起きる事ができますし、周囲の人から声をかけられたり、体を揺り動かされたりすれば簡単に目を覚まします。

次に特徴的なのは「やった!」「しめた!」と得意になった時など喜怒哀楽の感情の激しいとき、急に顔や首、手足の力がカクンと抜けてしまうという症状があります。これを情動脱力発作と言い、ナルコレプシー特有のものです。

どちらかというとポジティブな感情のときに起こる症状です。友達と話していて大笑いしたときなどに体の力が突然抜けるので、場合によっては立っていられなくて倒れてしまうとか、顎の力が抜けているのでろれつが回らないことも少なくありません。

しかし意識ははっきりしており、何秒かでおさまり、長くても数分といったところです。筋肉に力が入らない状態なので声は出せません。

ここで気をつけたいのが情動脱力発作と似ている症状に「てんかん」がありますが全くの別物です。「てんかん」の場合は、意識がなくなり呼吸をするための筋肉も停止してしまいます。
ナルコレプシーの場合は意識もはっきりし、判断力もあり、呼吸が停止することはありません。

このようにナルコレプシーの症状は、「日中に短時間の睡眠を繰り返す」「感情の変化に伴って体の力が抜ける」が主です。

そして、幻覚(ただの夢ですが)を見たり、金縛りにあう人も中にはいるそうです。全く出ない人もいます。

10代のうちに発症することが多く、ピークは14歳前後です。夜更かしが多くなる年齢のため、ナルコレプシーだとは思わず、ただの睡眠不足だと思って気づかない人もいるかもしれません。

~特発性過眠症~

ナルコレプシーと同じく、日中に強烈な睡魔に襲われ眠ってしまいますが、大きな違いは長い時間(1~4時間)眠ってしまうことです。
特発性過眠症はめずらしい睡眠障害なので、原因や治療法は確立できていません。

~反復性過眠症~

1日に16~18時間も眠るという睡眠障害です。しかしこれが毎日続くというわけではありません。長時間の睡眠が数日間にわたって続いたあと、普通の睡眠時間に戻ります。そして数ヶ月経ってから再度、強い眠気の時期がやってきます。

特発性過眠症よりさらに稀な睡眠障害です。原因もまだ解らない部分が多いですが、精神的ストレスや極端な睡眠不足などが危険因子と考えられています。

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実際の患者さんの体験談によると、「目覚めた後の数時間は意識がぼんやりとしている」「トイレや食事はしているが、ほぼ自動的に行っているため記憶に残っていない」「宅配便を受け取ったが、どういうやり取りをしたのか覚えていない」ようです。

非常に稀な睡眠障害ではありますが、10代男性に発症することが多いといわれています。

~心当たりあるかも?と思ったら~

どれについても、はっきりとした原因と治療法はわかっていません。ですが、ナルコレプシーのように、どんな状況におかれても寝てしまうというのは転倒などの危険もあり心配になりますよね。

睡眠不足でもないのに日中に異常なまでの眠気を感じることがあれば、一度睡眠クリニックなどに相談されると良いでしょう。過眠症かどうか正確に判断するには「終夜睡眠ポリグラフ検査」が必要になります。

検査の結果では別の睡眠障害も見つかる可能性もあります。「睡眠時無呼吸症候群」「周期性四肢運動障害」なども日中の眠気をもたらす睡眠障害で、ポリグラフ検査によってわかります。

特発性過眠症はロングスリーパーとの区別がつきにくいので、自分の睡眠状況をしっかりと話して医師に理解してもらうことが重要です。

※ロングスリーパー(長時間睡眠)は一般的な人よりも睡眠を多くとらないと、健康を保てなくなる人たちのことです。1日あたり9時間以上の睡眠時間を必要とします。全人口の5~10%を占めると言われています。

~怠け者ではない!!~

ナルコレプシーなどの過眠症は、まだまだ世間には知られていないことが多いようです。自分がナルコレプシーだということすら認識がないくらいです。

ただの睡眠不足で翌日の昼間に強い眠気に襲われてるんだな~くらいにし思わないからです。しかし、授業中に何回も居眠りしたり、大事な会議中に居眠りしていたら、周りはどう思うでしょう。

夜更かししてたのかな?授業中に毎回居眠りばかりして!、大事な会議中に寝るとはなんだ!など、先生や上司からの注意は免れないでしょう。へたすると周りからもヒンシュクかいますよね。

本当に遊んでばっかで夜更かしして寝不足が次の日にひびいてる人なら「怠け者」扱いされてもしょうがないと思います。しかし、これが過眠症という睡眠障害だとしたら、、、。

本人の意思とはうらはらに急に寝てしまう病気なのです。決して「怠け者」ではないのです。

~まとめ~

私自身、過眠症の中で部分的な症状はあります。例えば、日中の眠気はありますが、強烈とまではいかず情動脱力発作は起こしたこともありません。休みの日はいつもより長く寝てしまうこともあり、それでも日中も眠くて長い昼寝をしたこともありますが、何日も続いたりはしません。

あとはボ~ッとしていて、たまに食事の時間はわかっているのですが自分が食べたという部分だけ記憶が抜けていて満腹感がなかったりという経験があります。が、全てが一致しないのでおそらく過眠症ではないのかなと思っています。

私の場合は睡眠のリズムが休みの日にいつもより睡眠時間を多く取ることで乱れているだけなのかもしれません。誰にも邪魔されず自然に起きるまで寝ていたいときもありますよね。

今回、3タイプの過眠症をあげましたが、どれかに当てはまっていませんでしたか?もしくは、友達、上司や部下に思い当たる人はいませんか?本人も自覚することがとても大事なことであり、また周りも理解して対処してあげることが大切だと思います。

ただの、遊びつかれで居眠りをしているのとはわけが違いますので、決して最初から「怠け者」とは決め付けず、様子を見てあげてほしいと思います。運転中にその症状が起きて事故につながる場合や商談中に眠ってしまい仕事に支障がでてしまったりと、今後の人生すら変えてしまうかもしれません。

気になる症状、当てはまるかな?と思ったら、ぜひ一度睡眠クリニックなどで検査を受けるとよいでしょう。

快適に質の良い睡眠を!!

その他の睡眠障害についてはこちら→夢遊病寝言金縛り

作者:深海 そら

このブログの監修者

木林 充尚

1980年静岡県生まれ。浜松医科大学卒業後、美容整形外科を中心に、様々な医療現場を渡り歩く。医師時代に培った経験を活かし、医療脱毛、育毛、ダイエット、スキンケアなどの記事監修を手掛ける。現日本医療脱毛安全医科学会理事、発毛先端医療研究会副会長、日本肥満健康医学会名誉会員など。様々な分野で日々研鑽を欠かさない姿は医師の鑑そのものである。



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