飼いやすいカブトムシはどの種類がおすすめ?オオカブトは飼いにくい?

飼いやすいカブトムシはどれでしょう?

これから夏本番になり、カブトムシの飼育を始められるかたも多いのではないでしょうか?
特に、小学校の男の子にとって、カブトムシは憧れの的です。そのため、息子の付き合いをさせられるお父さんもおおいのではないでしょうか?

さて、現在、日本には非常に数多の種類のカブトムシが売られています。
お馴染みの国産カブトを始め、ヘラクレス、コーカサス、サタン、ヨツボシヒナカブトなど…
我々日本人は、大都会のコンクリートジャングルに住みながら、世界中のカブトムシを飼育することができるのです。

ですが、これらのうち、もっとも飼いやすいのはどれでしょうか?初心者や小学校低学年の子供でも十分に飼育できる、生命力の非常につよいカブトムシを紹介していきます。

ちなみに、この記事のほとんどは私の実体験に基づいて書かれています。この記事を見れば飼いやすいカブトムシが一目でわかるよう、なるべくわかりやすくレクチャーしていきます。また、飼いやすいカブトムシと同時に、飼いにくいカブトムシも紹介するので、もし子供にねだられた場合、この記事を見せて諦めさせてあげて下さいね!

カブトムシは飼いにくい?

カブトムシは非常に飼いにくいです。
たしかに、カブトムシの成虫を飼育するのは簡単で、幼稚園児にもできます。しかし、卵を産ませて幼虫から成虫まで育てる「ブリーディング」となると話は別です。クワガタの場合は、簡単なコツさえ学べばたいていの種類はブリードできますが、カブトムシは違います。カブトムシのブリーディングは、ごく一部の種類を除いて極めて難しいのが現状です。

カブトムシって簡単に飼えるんじゃないの?

ここで、違和感を覚えたかたもいらっしゃると思います。
カブトムシを図鑑で調べてみると、ほとんどの本に「飼いやすい」と書かれています。
それに、実際にカブトムシを飼育して、卵を産ませるのに成功した方も多いでしょう。

しかし、カブトムシの飼育が大変なのはそこからなのです。ハッキリ言って、カブトムシに卵を産ませるだけなら、誰にだってできます。種類もあまり関係なく、ヘラクレスだろうが、コーカサスだろうが、健康な親虫さえ用意できれば、100個以上卵を産ませることも可能です。しかし、本当に難しいのは卵が孵化して幼虫になった後からなのです。

成虫になるのに2年かかる

カブトムシの飼育自体は非常に簡単です。ケースの中に昆虫マットを入れて放置しておけば、あとはたまに餌を入れ替えてさえいれば成虫にすることができます。それ自体は何の困難もありません。しかし、問題になるのは作業の煩雑さではなく、時間の長さです。

カブトムシは、幼虫が成虫になるのにとても長い時間を要します。たとえばヘラクレスの場合、成虫になるまでに一年以上はかかりますし、大型のオスでは2年程度かかることも珍しくありません。中にはゾウカブトのように、成虫になるまで4年以上の月日がかかる種類もあります。

ちなみに、オオカブトのオスは、このとても長い幼虫期間のあいだに、大量のマットを消費します。大型のヘラクレスの場合、生涯で50リットルの昆虫マットを食べると言われており、コストも馬鹿になりません。

その他にも、冬は必ず保温しなければならず、パネルヒーターや簡易温室は必須です。これらを踏まえると、一匹のオオカブトを成虫にするのに、少なくとも数千円前後のコストがかかるでしょう。

ネットで売られている格安のマットを使えば、コストはもっと抑えることは可能です。しかし、幼虫期間を短縮することはできないため、なにより忍耐力が必要とされるのです。

オオカブトの飼育は絶対おすすめできない

以上の理由から、安易にカブトムシを飼育するのはお勧めできません。特に子供にはオオカブトの飼育はほぼ不可能です。なぜなら、子供にとって2年という歳月は長すぎるからです。
たとえば、小学校2年生の子供がヘラクレスを飼育したとしましょう。

そのヘラクレスが産んだ卵から幼虫が孵り、成虫になるまでに2年かかります。つまり、再び成虫になるころにはその子は4年生になっています。子供の2年というのはとても短いもので、おそらくその子はとっくに昆虫に対する興味を失っているはずです。

それ以前に、一年半以上も幼虫のケースが乾燥していないか気を配り、マットに糞が溜まってきたら交換するという、メンテナンス作業をしなくなるでしょう。

このことは子供だけでなく大人にも同じことがいえます。ヘラクレスだけでなく、ほとんどの種類のカブトムシが、羽化までに最低でも一年以上はかかります。そのため、せっかく高いお金を払って成虫を買って、卵を産ませても、飼育に飽きてしまうことがほとんどです。

幼虫はケース内が乾燥するとすぐに死んでしまうため、わりとこまめなメンテナンスが欠かせません。

このような理由から、外国産カブトを、何年も血を絶やさずに飼い続けている人を、私はほとんど知りません。長期的な目線から考えると、カブトムシの飼育は根気がいる作業であり、非常に難しいのが実情なのです。

まとめると、お子さんにもしヘラクレスをねだられても、無難に買い与えないほうが賢明です。カブトムシよりもクワガタの方が幼虫期間が短く飼育も簡単なので、そちらにした方がいいと思います。

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飼うのを止めた方がいい種類

飼うのが難しいカブトムシの種類と、その理由を記載します。

オオカブトと名がつく全て

オオカブトと名前が付くカブトムシの飼育は止めた方が賢明でしょう。
理由は上記に詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。とくにダイナステス属でも、ネプチューンやサタンなどの種類は高温に弱いため、夏場は冷房を入れてあげないと全滅してしまいます。

南米のオオカブトも難しいですが、東南アジアのカルコソマ属も難易度が高いです。カルコソマ属とは、アトラスやコーカサスなどの種類を指します。これらのカブトムシは高温に弱いだけでなく、普通に幼虫を飼育していると蛹化不全になる可能性が非常に高いです。

おそらくカルコソマは蛹室作りが他のカブトムシよりも下手なのだと思います。そのため、ケースの底に固く詰めた黒土などを用いると蛹化率が高まるということを昔ビークワで読んだ記憶があります。

特にアトラスは、ホームセンターにも普通に売られていますが、まだわからないことが多いため、一筋縄ではいかないことがよくあるようです。

とにかく、オオカブトは幼虫の時間が非常に長く、なにより忍耐と我慢強さが求められます。
私のように、気が短いと自覚している人や、根気が足りない人は飼育するのはあきらめて、標本でも眺めておきましょう。

ヒメカブトなどの小型種

一方で、ヒメカブトなどの小型種はどうでしょうか?現在ヨツボシヒナカブトなど、
小型のカブトムシが密かなブームなようです。しかし、結論からいってしまうと、これらの小型種の飼育はオオカブト並みに難しいです。

なぜなら、体は小さくても、休眠期間が長い種類がほとんどだからです。特に、今流行のヨツボシヒナカブトは、休眠期間が半年以上あるため、成虫になってもなかなか活動を始めません。

その他の小型カブトも、生態が解明されていない種類がほとんどで、産卵させることすら難しい品種がほとんどです。

とても飼いやすいカブトムシ

飼いやすいカブトムシというのはほとんど存在しません。
どのカブトムシも一癖も二癖もあるため、上手くブリーディングするのは至難の業です。
しかし、中にはとても飼うのが簡単な種類もいます。非常に少ないですが、これらの種類ならば小学生や、忙しいサラリーマンでも飼育は可能です。さらにスペースも取らないため、手軽に飼育することもできます。

サビイロカブト

飼いやすいカブトムシの代表格として、サビイロカブトが挙げられます。サビイロは小型で可愛らしいカブトムシで、女性にも人気がある数少ない品種です。サビイロは幼虫の期間も短く、半年程度で成虫になります。

さらに、国産カブトと同じぐらい丈夫で、卵も産ませやすいですし、なにより長生きします。一年以上生きていた例もあるほど長寿なのには驚かされます。とても大人しいので喧嘩をしないため、多頭飼育できるのもうれしいです。

サビイロを一言で例えるなら、ペット用に改良された国産カブトといったところでしょうか。しかし、サビイロは低温にかなり弱いため、冬場はパネルヒーターなどで温めてあげる必要があります。

イリガ―サイカブト

イリガ―サイカブトはサイカブトの一種で、非常に繁殖力が強く、生命力が強いです。
サイカブトは日本にも沖縄県に生息しており、サトウキビを荒らす外来種として駆除の対象となっております。

害虫として繁殖するくらいなので、サイカブトの生命力は国産カブトと比較してもかなり強いものがあります。もちろんイリガ―サイカブトも生命力は強く、ほぼ放置状態でも勝手に羽化して活動を始めるレベルです。

しかし、イリガ―サイカブトは飼いやすいですが、あまり外見がカブトムシっぽくなく、格好よくないのが欠点です。あと、可愛さでもサビイロに負けているため、魅力が薄いのが欠点かもしれません。

キングはやはりこの虫…

世界中のカブトムシの中で、一番飼いやすいのは、やはり国産カブトでしょう。国産カブトは、世界最強の生命力を持っています。

実は、これほど飼育が簡単なカブトムシは世界的に見てもほとんどいないのです。国産カブトは高温、低温、飢餓につよく、乾燥にさえ気を付けていればそうそう死ぬことはありません。

しかも簡単に産卵し、だれでも成虫まで育て上げることが可能です。私は田舎育ちでカブトムシがその辺に転がっているような環境で育ったので、あまり愛着はありません。

しかし、国産カブトは根強い人気があり、哀川翔さんを始め、熱心なブリーダーも意外と多いので、奥が深いです。

サビイロカブトが一番おススメ!

カブトムシの飼育は、国産カブトなどのごく一部の強健種を除いて非常に難しいです。
成虫になるまでに非常に長い時間を要するため、覚悟が無い人は飼育を控えた方が無難です。

しかし、子供にせがまれたり、どうしても飼育しなければならない人は、サビイロカブトをおすすめします。サビイロカブトは温度にさえ気を付けていれば、国産カブトよりも飼育が簡単です。それに見た目が可愛いため、女性の受けもよく、家族の理解を得やすいです。

サビイロカブトは専門店を始め、ヤフオクなどで頻繁に出品されているため、一度購入を検討されてはいかがでしょうか?

作者:青梅コウ

このブログの監修者

木林 充尚

1980年静岡県生まれ。浜松医科大学卒業後、美容整形外科を中心に、様々な医療現場を渡り歩く。医師時代に培った経験を活かし、医療脱毛、育毛、ダイエット、スキンケアなどの記事監修を手掛ける。現日本医療脱毛安全医科学会理事、発毛先端医療研究会副会長、日本肥満健康医学会名誉会員など。様々な分野で日々研鑽を欠かさない姿は医師の鑑そのものである。



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